令和3年10月30日公開の【映画】「老後の資金がありません!」
コロナの影響で一年延期しての公開。
老後の資金という、誰もが気になるテーマの映画。そのあらすじと原作との違いもみていきたいと思います。
映画「老後の資金がありません!」のキャスト
後藤篤子〈53〉 (天海祐希)
後藤章〈56〉 (松重豊)
後藤芳乃〈80〉(草苗光子)
後藤まゆみ〈25〉(新川優愛)
後藤勇人〈23〉(瀬戸利樹)
松平琢磨〈30〉(加藤諒)
神田サツキ〈51〉(柴田理恵)
映画「老後の資金がありません!」のあらすじ
パートをしながら、節約に勤しむ主婦、後藤篤子。
夕食は主に豚モヤシ鍋で頑張っている。
そんな、後藤家に夫、章の父の危篤が知らされる。
章の妹、志津子(若村麻由美)にレシートが貼られている分厚いノートを差し出され、
「私達夫婦は父の介護にこれだけやってきたんだから。お葬式は長男夫婦が取り仕切って下さい。」
と言われる。
篤子は葬儀社に出向く。ベテラン社員、本間(友近)に「老舗の和菓子屋の主が亡くなったのだから、香典もらえるから。」と高額な葬儀を勧められる。
実際の葬儀では義父(90代)と同世代の方は亡くなっているか、施設に入っているかで、参列者は少なく、大赤字であった。
篤子にとって、唯一愚痴が言い合えて、リフレッシュできるのは城ケ崎(クリス松村)のヨガ教室でのサツキ(柴田理恵)との語らいである。
そして、娘まゆみには連れてきたバンドマン松平琢磨(加藤諒)との結婚資金の援助を求められる。
篤子のパートの契約期間が終了し、夫の会社が倒産。
妹の志津子に義母への仕送りを免除してもらうため、芳乃を我が家に引き取ることを提案。実際に一緒に暮らすと芳乃の散財はひどい。
章はバイト先の友人と飲み、そのまま友人の家であるシェアハウスに泊まり、その居心地の良さを体験。外泊を誤解した篤子も訪れる。
サツキの父が家出し、年金調査を誤魔化すため、芳乃がおじいさん役を演じる。
狭心症を患った芳乃は生前葬の準備をする。
ステキな節約生前葬が終わり、芳乃は娘、志津子と暮らすことに。
息子、勇人も会社の寮に入ることに。
夫婦二人だけになった篤子と章は快適な距離感のシェアハウスに移り住む。
映画「老後の資金がありません!」の感想
コミカルな映画で肩の力を抜いて始終観ることができました。
映画館では60代~70代の年配の方が多い印象でご夫婦の方も多く、皆さんずっとリラックスした雰囲気で笑っている様子でした。
次々に篤子に降りかかるお金にまつわる災難に共感することが多く、娘婿役の加藤諒さんのプロモーションビデオを観る夫婦の表情はなんとも言えないものがありました。
草苗光子さんはステキに年を重ねていると、かねてから憧れの女優さんではありましたが、志村けんさんに似たおじいさん役に思わず吹き出してしまいました。
そして、志村けんの草苗光子さんが天海祐希さんにいい放つ「あなたは、宝塚にはなれない」的な言葉。元トップスターになんて言いぐさ。
草苗光子だから言えること。(映画の中ですが。)
生前葬では無償で借りた会場に、持ちよりのお食事。しかも、会費は一万円で皆喜んでいるなんて「ラストダンスは私に」の草苗光子と天海祐希のショーの賜物だと納得するしかない。
普通のおばあちゃんには絶対できない。
と感心しきりでした。
映画「老後の資金がありません!」の原作との違い
垣谷美雨著の「老後の資金がありません!」
何年か前に面白くて、一気に読みました。
原作では後藤夫婦の老後資金は1200万円あったのですが、映画では750万円。
より、現実的です。
篤子役の天海祐希さんですが、原作ではさつきさん役がイメージに合います。
さつきさんは節約上手でナチュラル美人に書かれていました。
そのさつきさんが年金詐欺を言い出し、映画では一度だけでしたが、原作では何度か繰り返します。いづれも未遂に終わりますが。
娘のまゆみは原作ではさやかと言う名前で結婚相手はバンドマンではなく真面目な商社マンです。
セレブの城ケ崎先生は原作ではヨガではなく、生け花の先生で年配の品のある女性の先生です。
そして、
生前葬はなく、似たような手作り感でサツキのお姑さんのお葬式がおこなわれます。
シェアハウスは全く出てきません。
最後に、、、
「老後資金は2000万円必要です。」
そこから始まる物語。
散財しまくりの親への援助をし過ぎてる感はありましたが、共感できる部分も多く、ずっと飽きずに楽しめました。
天海祐希さんも美しかったですが、草苗光子さんの健康的な美しさ。
80代であのヨガのポーズは一見の価値ありです。
コメント